私は稼いでいました。そして、迷っていました。
20歳の小娘が年収1,000万円。夢のような話でしょう。仕事は営業でした。朝10時から夜中の12時まで、毎日走り回っていました。
会社は夕方6時には終わります。でも、商品はなかなか売れません。そこで思いました。お客様に会えないのは、皆さん仕事をしているから。ならば、お客様の仕事が終わった時間に約束を取ればいい。
そうして結局、仕事は夜中まで。おかげで成績はナンバーワンでした。でも、そのナンバーワンを維持することに、私は疲れていました。
そんなとき、友人に誘われて初めて占いに行きました。紙に生年月日と名前を書いて、ドキドキしながら待ちました。
「今後、私は仕事がうまくいきますか?」
「あなたは27歳、31歳、39歳が人生の分岐点です」
言われたのは、たったこれだけ。たぶん10分も話していません。それで5,000円。素直に払ってしまいましたが、あとから無性に腹が立ちました。
「占い師って、儲かるんだ」
そして今思い返せば、私の人生の分岐点は、あの占い師と出会ったことだったのかもしれません。
